マキエとサシエの同調

先日から釣りの案内をしていて思ったこと。
グレ釣りはマキエとサシエの同調が第一、そしてエサ取りのマキエワーク。
この二つさえ出来ていれば、グレが釣れる確率は高くなるのですが・・・

本流釣りを教えている時に、釣り人が自己流でやっていたマキエワークは、早い流れにも関わらず、2～3杯の点打ちマキエ。これでは30ｍ～50ｍ、そして100も流す本流釣りではマキエとサシエの同調は全く出来ていません。本流釣りのマキエは流れに対して帯を作るようにマキエを広げ打ち。更に、狙う距離が遠くなるほど。多めのマキエで、帯を多く作る必要も出てくるのです。

“千畳敷”の磯では、エサ取りがほとんどいないので、磯の近くでグレを狙う事が出来ました。でもマキエを見ると、点打ちばかりをしています。そして仕掛けを入れる場所はそのマキエの沖側で、最初からマキエとサシエは同調していません。

グレ釣りのマキエでの点打ちは、遠投の時だけ。エサ取りが少ない今の時期は、磯の近くでマキエを広げ打ちして、平面でのマキエとサシエの同調を図らなければなりません。あとは狙うタナの深さに応じて、マキエを打つ回数と、マキエを打つインターバル、仕掛けを投入するインターバルを考えて、狙うタナでマキエとサシエの同調を図るのです。

今回、本流釣りを体験した人は初めてだったので、本流釣りのマキエの仕方が分らなくて当然です。“千畳敷”で釣った人は香港の方で、チヌ釣りがメインの磯釣りを数多くしており、グレ釣りは未経験者みたいな感じだから致し方ありません。

結論として

　　　フィールドの条件によってマキエの打ち方が違う事。
　　　狙う魚によってマキエの打ち方が変わる事。
　　　狙うタナや流す距離によってもマキエの打ち方は変わる事。

漫然とマキエを打つのは愚の骨頂です。一日に何百回も打つマキエ、一投一投打っているマキエに目的を持たせ、意味のあるマキエ使いをする癖を付けましょう。



明日は米水津で、沖縄からの釣り人達と竿を振ってきます。


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